どうも、あんまんです(`・ω・´)/
実は私、鬱病を患い今年の数ヶ月程前から休職させて貰っている身です。色々ありましたが今は少し落ち着いてきましたので、当時の症状をまとめてみました。「私、産後鬱(もしくは鬱)になってるかもしれない……」と心辺りのある方には是非読んで頂きたいです。
長文なので読むのが大変な方は、1番下のまとめだけでも是非どうぞ。
出産&入院生活
私は約2年前に初めて出産を経験しました。その時は5時間のスピード出産で「あんまり時間が掛からなくて良かったね」と分娩室で夫と笑って話していました。その日は興奮状態だった様であまり眠る事が出来ませんでした。
翌日から母子同室がスタートしたのですが……慣れない育児の中で、ふとした時に涙が止まらなくなったのです。産後のホルモンバランスの乱れ、親としての責任を異常なまでに感じていた事、授乳が上手く出来ず1日8回授乳サロンに通い寝不足が続いていた事等が原因だと思います。
先生と看護師さん達にはかなり心配されて「退院の日にちを延ばそうか?」と言われましたが、授乳サロン通いがとにかく苦痛で、早く自宅に帰りたかったので断りました。
退院後の生活
退院し自宅に戻ってからは、比較的穏やかな暮らしが出来ました。面倒見の良い夫が育児休暇を取ってくれたこともあり、大変だったのは夜中の授乳に起きなくてはいけないこと位でした。しかしその後、親から里帰り命令が出ていた為しぶしぶ帰省した所、また涙が止まらなくなってしまいました。
日中は家族全員仕事で家におらず、私1人で子供の世話をしていました。夜は子供がいくら泣いていても誰も来る事は無く、翌日「昨日凄い泣いてたね〜」と笑って言われるだけでした。今思えばこの時に「起きてるなら助けてよ〜」と頼れれば良かったのですが、私自身の使命感が無駄に強く「皆日中は仕事をしてるから疲れているし、育児は自分の仕事だから自分でやらなきゃいけない」という考えしか出来ない状態でした。産後からの寝不足続きの日々で頭が回らなくなっていた様にも思います。
「これなら自宅にいた方が夫に頼れるし楽、でももう帰ると行ったら怒られるし、周りからも親不孝だと言われるよなぁ……」と思い、とにかく耐えていました。夫に助けを求めるラインを入れることもしばしば。週末には夫が様子を見に来てくれて、その時だけはホッと出来ました。
自宅に戻ってからはまた落ち着いた日々となりました。寝不足が辛いながらも育児に一生懸命でした。が、それも長くは続かず、生後5ヶ月頃から強烈な孤独感がやってきました。社会から取り残されている感覚。毎日毎日同じことの繰り返し。
子供は日々成長していきそれを喜ばしく感じましたが、同時に「もっと寝たい」「疲れた」「自分のことをもっとしたい」、挙句の果てには「消えたい」という感情が強く出てきました。気分の浮き沈みも激しくなり、夫には「病院に行ってみたら」と勧められましたが、当時はその言葉自体がショックで受診することはありませんでした。
今思うとこのタイミングで受診していればもっと早めに楽になれたんだろうなぁと、とても後悔しています。
職場復帰
自分の変わり様に自分自身で悩む日々が続きましたが、ある日保育園の内定通知があり、私の職場復帰が決定したのです。
職場復帰した事でもっと辛くなるのではないかと不安でしたが、ちょうど子供が後追いする時期でしたので「1人でゆっくりトイレに行ける」「ゆっくり昼食が食べられる」という事に喜びを感じ、会社の人達と子供以外の会話が出来ることも嬉しく、精神的に落ち着きを取り戻しました。
しかし、私が職場復帰してから2ヶ月経った辺りから夫の仕事が非常に忙しくなり、時短勤務後のワンオペ育児の日々が始まりました。夫の帰宅は毎日日付が変わる頃になってしまい、今までは夫と分担出来ていた育児・家事を自分1人でこなす事により、体力的にも精神的にも追い込まれてしまいました。
忙しい日々は10ヶ月程続き、ワンオペ育児の日々に慣れつつありましたが、「疲れた」「消えたい」「自分のことをもっとしたい」という負の感情は次第に強くなりました。夫がたまに早い時間に帰って来ると何故か子供の気性が激しくなり、家庭内が険悪な雰囲気になることもしばしばありました。このままでは離婚してしまうのでは……と当時はとても不安になったりもしました。
でも、この時はたまの自分の時間を楽しむことが出来ました。美味しいものを食べたら嬉しい気分になりましたし、欲しい物もきちんとありました。
夫の仕事が落ち着いた頃に、今度は私の仕事が忙しくなってしまいました。時短勤務で残業出来ない中、納期だけが差し迫り昼休みの時間を削って仕事をする日々。夫は仕事が落ち着いてきたと言えども20時、21時頃の帰宅も多かったので、家に帰ってからは育児・家事に翻弄されていました。
ある日出社すると「納期が1ヶ月短くなって、しかも仕事内容が増えた」という連絡がありました。運の悪いことに私の担当する部分の内容が2、3倍に増えていてほかの人と分担するのも難しいという状態でした。期間内に終わらないかもしれない、とすぐに伝えましたが、いまいち取り合って貰えず……それからは出社時間を早くし、退社時間を遅くする生活が始まりました。
最初は「なんとか間に合わせたい」という気持ちでいっぱいでしたが、次第に「しんどい辛い」「消えたい」という感情が強くなり、眠りが浅く1晩で4、5回目が覚めてしまう、肩凝りが取れない、話が理解出来ず聞き直してしまう等の症状が出てきました。精一杯頑張っているはずなのに、何故か「私は全然頑張れていない」という思いでいっぱいになりました。
平日を乗り越えるのがとても辛く、気づけば「作るの大変だししんどいし、食べなくて良いか」と思う様になり(もちろん、子供には子供用の作り置きがあるのできちんと食事をあげていました)、欲しい物や以前楽しめた場所や事柄も楽しめなくなっていました。将来が不安になって、自分自身の為にお金を使う事に抵抗が生まれました。(何故か子供の物は普通に買えた)
楽しいことが無くなり辛い気分だけが鮮明な日々で、生きててなんの意味があるんだろうと思う事が多くなりました。
納期まで仕事を頑張ればいいんだと自分にムチを打って過ごしていましたが、ある日出社すると文字を何度も読んでも内容が全く理解出来ないんです。「どうしよう、集中しないと、納期があるのに、怠けてては駄目だ」と思いはするのですが頭が全く回らず、トイレにこもり1時間過ごしました。自分自身が頑張れていない、怠けていると思い震えが出て涙が止まらなくなり、その日は結局早退しました。その後出社が出来なくなり休職することとなりました。
休職&療養生活
休職に伴い受診を勧められた為、初めて診療内科を受診しました。担当医に今までの経緯を話した所、「おそらく最初は産後鬱だった物が今は鬱になっている」と言われました。
この時の私の症状としては、
・話が理解出来ず聞き直す
・文字を読んでも理解し辛い
・夜4、5回起きてしまう
・肩凝りが治らない
・焦燥感
・為疲労感(大したことをしなくても疲れやすい)
・何をするにも億劫
・食欲がない、食事が楽しくない
・今までの趣味を楽しく感じない
・息苦しい
・自分に価値が無いと感じる
・人生に意味がないと感じる
・消えたいと思う
これらが全て鬱の症状にぴったり当てはまるとのことで非常に驚きました。
これの他に担当医に「今、どの家事が苦手ですか?」と聞かれました。何でそんな事を聞くんだろう?と思いながら「ご飯のメニューを考えたり、ご飯の買い出しに行くのが苦手です。掃除や洗濯等のやる事がきまっている家事は出来るのですが……」と答えた所、「メニューを決める、買う物を決める、というのは脳を使って選択するということです。鬱は脳が疲れている状態なので選択するのが大変なんだと思います」とのこと。今まで怠けていたと思っていたことも鬱の症状だと言われて驚きましたが、同時に安心しました。
心療内科の受診はなんだかハードルが高い気がして今まで躊躇していたのですが、先生に話を聞いて貰い「私は怠けても甘えてもいなかったんだ!」という事がわかって気持ちが楽になりました。こんな事ならもっと早めに受診していれば良かった……と思いました。ここから通院と治療の日々が始まりました。
最初は薬を使わず、とにかく脳を休ませる為出来るだけ何もしない生活をしました。家事も最小限にし、携帯をいじったりせずひたすらにボーッとしました。時に罪悪感が芽生えて辛い気持ちになることもありましたが、そんな生活を何週間か続けた所、夜きちんと眠れる様になり、肩凝りも治り、焦燥感もなくなってきたのです。心身共に少し疲れが取れたということだと思います。
その後は症状が良くない時にだけ薬を飲み、復帰に向けて少しつづリハビリ生活を始めました。今でも時折感情の起伏が激しくなったり、「消えたい」という感情が芽生えたりはしますが、文字の内容も理解しやすくなりましたし、美味しい物を食べたら嬉しい気分になり、趣味も楽しめる様になってきました。産前の元気な状態に少しづつ近づいてきています。子供と一緒に過ごす時間も以前よりかなり楽しめています。これが何より1番嬉しいことです。
早く復帰しなくては!と焦ると息苦しさの症状が出たりすることもありますが、薬という力強い味方がいるので安心です。抵抗のあった薬での治療ですが、今は「薬で症状を緩和出来る」というのが安心の一要素となってくれています。
会社の人達も「復帰は急がなくて良い、ゆっくり休んで良いんだよ」「今まで頑張ってきたんだから、罪悪感は感じずに調子が良い日は遊びに行って良いんだよ」と優しい言葉をかけて下さりました。
ひと昔前だったら「甘え」で済まされていたかもしれない鬱という病気。有難い環境に居させて貰っているなぁとひしひしと感じています。焦らず、少しづつ治療を進めて復帰したい!と思っています。
まとめ
長々と書かせて頂きましたが、私が伝えたいのは「産後鬱っぽい方は今すぐ心療内科にかかろうね。じゃないと私みたいに拗らせて鬱になるかもよ」ということです。上にも書きましたが、症状としては以下の様な感じです。
・話が理解出来ず聞き直す
・文字を読んでも理解し辛い
・夜4、5回起きてしまう
・肩凝りが治らない
・焦燥感
・為疲労感(大したことをしなくても疲れやすい)
・何をするにも億劫
・食欲がない、食事が楽しくない
・今までの趣味を楽しく感じない
・息苦しい
・自分に価値が無いと感じる
・人生に意味がないと感じる
・消えたいと思う
・ご飯のメニューを決める、買い出しするのが苦手になった
逆に眠りすぎてしまう、食べすぎてしまう場合もある様です。不安な方はうつ病の症状チェックシートをやってみても良いかもしれません。心療内科でもやりましたが、私は当初かなりの高得点が出ました^^;
私と同じ様に産後鬱になった友人がいるのですが、産後すぐに心療内科で薬による治療を受けた為、今は元気に職場復帰と育児を両立している様です。当たり前かもしれませんが、早めに治療をすれば苦しい時間が短く済みます。私みたいに騙し騙しで生活してもいつか無理が来てしまいますし、きちんと知識のある医師の基で治療を行えば、少しづつでも前の元気な状態に戻れます!
担当医にもよると思いますが、私の場合は薬での治療はあくまでの「本人の意志を尊重する」という形でした。いきなり無理に薬で治療するケースは少ないかと思います。そんな形で薬を出しても飲んで貰えないかもしれないですしね……。なので最初はお悩み相談的な感じで気軽に心療内科に足を運んでみることをお勧めします。
あと個人的に思ったのは、心療内科のレビューは鵜呑みにしない方が良いです。心の病気は診察が難しいこともあり、どの病院も低評価が多い様に感じます。私がかかっている心療内科も低評価でしたが、実際に行ってみるととても人気で、予約も沢山入っている様でした。「合わなかったら別の所にかかろう」という気持ちで受診してみると良いと思われます。
少し自分の症状が落ち着いてきたので、こんな記事を書いてみました。他の記事を見て下さっている方は重いテーマに驚かれるかもしれませんが、もしかしたら私と同じように「産後鬱かもしれないけど、病院に行きたいない」という方の助けになるかも……と思い、勇気を出して書いてみました。
どこかの誰かがこの記事をきっかけに救われたら嬉しいなぁと思う次第です。私自身も引き続き、治療を頑張って職場復帰を目指したいと思います!